
Case 3 ~木のぬくもりの中で子育てを考える、30代ご夫婦の選んだリノベーション~
30代の子育て世代の方々がマンションリノベーションを行う場合は、中古マンションを購入してリノベーションするというケースがあると思います。
例えば、2人目の子供が生まれるのを契機に、マイホーム購入を考え始めた。
このままの賃貸では手狭になるのと、家での過ごし方に気を使ってしまう。
夫婦ともに実家は木造の一戸建てで育ってきたので、子供にも木のぬくもりを感じながら育っていってほしい。
そのために当初は一戸建ての購入を考えていた。
良い土地がないか探していたが、夫婦ともに仕事をしていて郊外には移ることが難しく、都心では土地も高いし大きな敷地はほとんどなかった。
生活や通勤のことを考え新築マンションに方向転換したものの、コロナ禍のあと資材の高騰で、見えないところの質を落としてコストを下げているとか、ちょっとずつ面積を小さくして戸数を稼いでいるとか、ネガティブな情報ばかりを耳にすると新築マンションの良さがわからなくなってきていた。
もともと注文住宅を考えていたせいもあって、どの物件を見ても同じにしか見えず、価格は高いわりに全く魅力を感じなかった。
そんなときに、中古マンションを買ってリノベーションをするという選択肢が浮上してきた。
このような状況の方々が多いのではないでしょうか。
このような方々の課題として、子供も含めた家族みんなが暮らしやすい住まいであることが求められますが。
しかし中古マンションにはそういった要素が備わっていないことが多いです。
これから子育てをしていくためには、様々な部分の使いやすさや、子どもの成長に合わせて暮らしやすさが変化していくのにも対応できたほうが良いです。
そういう観点で中古マンションを購入してリノベーションを行うならば、次のようなことを念頭にリノベーションを行うのが良いと思います。
①子供は体調を崩しやすいので、室内の温度や湿度の変化が少ないように整えてあげるのが良い
そのため断熱材を増し打ちしたり、壁・天井や床には珪藻土や無垢の床板で仕上げてあげること
デザインを重視してコンクリートむき出しの施工は、断熱瀬能の点で採用しないほうが良い
②子どもは走ったり飛んだりすることが当たり前なので、高い遮音性能を確保するために乾式二重床で施工すること
子どもが子供らしく過ごせる環境にしてあげるほうが、のびのび暮らせることにつながる
③収納や家具の配置や量を最適に計画し、将来に向けて可変性を持たせるようにデザインすること
④回遊できる導線に設計することで、家事のしやすさや家族の移動に無駄がないように整える
このようなリノベーションを行うことで、そのご家族にとって最適に過ごせるだけでなく、家族の成長に合わせて住まいも変化を遂げることができます。
購入すr物件しだいでは、新築マンションを購入するのと大差ない金額で、オーダーメイドの木の住まいが手に入る可能性があるということになります。
※本ページに掲載されている画像は、木のマンションリノベーションの技術指導をしていただいた株式会社Toivo様からご提供いただいたものです